信州民家の会 信州スタイル第一弾『小川村で冬の民家の暮らしにふれる』
2月5日6日に、長野県小川村にて、信州民家の会(=NPO法人 日本民家再生協会)主催の第一弾『小川村で冬の民家の暮らしにふれる』に参加してきました。
冬の民家暮らしに関心を持った22名の参加者と小川村を堪能してきました。
県外参加者も多く一番遠い方が兵庫県尼崎市から来られていました。古民家体験は勿論、雪景色が見たく来られた方も多かったです。
今回は小川村の古民家を7件も訪問させてもらいました。
1日目、最初は200年以上経つ古民家に訪問しました。
この地域には、長野県では珍しい屋根に御幣(おんべ・ごへい)が飾られています。
よく見られるのは、上棟式の際に、棟梁が小屋組に御幣を飾りますが、小川村周辺では、屋根の棟に飾っていたようです。
御幣が板金で造られているのは、以前は茅葺き屋根に、木の御幣が飾られていましたが、屋根を板金で覆うようになり、板金職人さんが御幣を板金で造り直し飾られたそうです。
ここに住む吉田さんと友人の渡辺さんに餅つきを伝授させてもらいました。
やっぱり、手でついたお餅は弾力もあり、愛情もあり、美味しかったです。
藁の締め方も教わりました。この干した大根を煮物にしたものを頂いたのですが、味がしみ込んでいて本当に美味しかったです。
吉田のおばあちゃん色々と有難うございました。
記念撮影
次に自給自足で生活をされている農家の大沢収さん宅に訪問しました。
東京での都会生活に限界を感じて百姓になることを目指し長野県小川村に来られたそうです。
自分のやりたいことを真剣に取り組んでおられる姿が印象的でした。
ツ?
宿泊は北アルプスが一望できる森の宿 林りん館に泊りました。
夕食時に有機農法で農業を営む河辺さんから、有機農法やセルフビルド体験のスライドショーをして頂きました。
その他にも、薪ストーブの講義や小川村の風景写真のスライドショーもして頂きました。
林りん館の館長の丸田さんの風景写真が最高に感動的でした。宿泊の際は絶対に見るべきです。
2日目
部屋からの景色(am7:30) 天気も良く素晴らしい景色でした。
ツ?
鈴木さん宅訪問
鈴木家は慶安二年(1649)、松代藩が設けた番所の跡です。糸魚川から大町・安曇野を経由して善光寺をめざす道「大町峰街道」を通行する人に対するものでした。
立派な式台が迎えてくれました。
またまた、ご馳走を頂きました。
鈴木さん有難うございました。
築100年は経つ古民家を別荘として使われたいます。
築200年経つ古民家に住まいの渡辺さん。親からこの建物は残せと言われ、これまで大事に残してきたとおっしゃられていました。
断熱もしっかり施工され暖かい民家でした。小川村には外壁は柱を見せず、大壁で覆った古民家も多いそうです。
帰りがけには、切干大根のお土産まで頂きました。有難うございました。
ツ?
昼食は、おやき村に行きました。小川村と言えば「おやき」です。おやきを商売としてやり始めた村がここです。
竪穴式住居のお店でした。
囲炉裏で焼いたおやき最高!!
お腹も満たされ、午後は残り2件の古民家を訪問しました。
まず、新井さん宅訪問。
手前左が「きしり垣」・・・薪を立てかけたそうです。これがあると江戸時代の建物と考えれるそうです。
奥には囲炉裏。この形が古くからの生活の形だそうです。
薬草指導員でもある新井さんに薬草についてもお話頂きました。有難うございました。
最後に、セルフビルドで古民家の改修を手掛けられている大久保さん宅に訪問しました。
セルフビルドにつての説明。
大久保さんは、林業で働かれていることも活かし、山から木を伐採することから自分でやられています。
断熱に関しての考え方は、冬の間、良く使う部屋だけを断熱するとおっしゃられていました。例えば、居間と寝室だけ。
出来る限り昔のままで残したいのが希望。暖は薪ストーブで取られます。
最後にサプライズ企画として、木の伐採作業まで実演してくれました。
自宅に使う木の伐採。
大久保さん有難うございました。
ツ?
今回、信州民家の会の第一弾『小川村で冬の民家暮らしにふれる』に参加し、雪山で暮らす小川村の方々のたくましさを肌で感じることが出来ました。
小川村またゆっくり歩きまわりたいです。