民家調査 信州新町にてvol.2
2月に見させて頂いた長野市信州新町の中村さんの古民家を、再度見させて頂きました。
この日も天気が良く、信州新町の素晴らしい風景を見ることが出来ました。
今回は、前回参加出来なかった信州民家の会の本城さんや信州大学の先生と学生さんも一緒に見させてもらいました。
民家調査は、見る方が変わったり、2回目の調査となれば、新しい情報も入ってきますので、大切ですね。
『ねこ』という敷物について教えてもらいました。素材は藁です。今で云うブルーシート?
土座の上に敷いて使ったり、冬の間は居間の床の上に敷いて暖を取っていたそうです。
夏には、庭に敷き、その上で麦を乾かしたそうです。
また小屋裏にもねこが敷いてあり、火災が起きた際にはねこに水をかけ火が燃え移らないように工夫したそうです。
中村さんもしきりに、ブルーシートじゃな・・・とおっしゃってました。
ねこを作る作業を、「ねこをかく」と言うそうですが、大変手間の掛かる作業だったみたいです。
それを良いことに、ねこをかくから今日は仕事に行けないとか、言い訳にも使われ、今では「ねこをかく」=「なまけてる」と言われるそうですよ。
厩(うまや)や水屋の材料には、普通では考えにくいほぞ穴や小舞の跡があり、再利用した材が使われているのではと、予想されました。
おかき場(麻造りの部屋)では、暖を取るために火を使う為、天井には火が燃え移らないように土が葺いてありました。
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また中村さんのお友達の冗談話も聞けました。
この辺りでは麻が沢山成っており、かくれんぼうしてると気持ち良くなってしまったとか・・・・。
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古い民家が残っていると、当時の生活の知恵や風景がイメージしやすいので、本当に参考になりました。
今後は、信州民家の会として、信州大学さんとも一緒に、中村さんの古民家の保存を考えていきたいと考えています。