信州民家の会 信州スタイル第二弾 『民家再生ここだけの話』
4月23日(土)に、長野県塩尻市・諏訪市にて、信州民家の会(=NPO法人 日本民家再生協会)主催の第二弾『民家再生ここだけの話』に参加してきました。
民家暮らしに対しての不安や疑問を解消するために、県内のみならず、県外の参加者も多く、また、民家協会の会員以外の一般の方も多く参加していただきました。
今回の企画は、『民家再生ここだけの話』と云うことで、実際に建築に携われた業者さんは一切参加出来ず、お施主様の本音を聞くことができるという形のイベントでした。
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1件目の船坂様のお宅は移築再生された蔵に住まわれている方です。
民家を探す所から始まったお話や、施工中の話、予想していた工事費との相違など、具体的に話をしていただきました。
船坂さんは、上棟までを業者さんにお願いをして、後の工事(床張りから、壁塗り)は全てセルフビルドで造られた方でした。
自分達でやって良かった工事と、業者さんに任せた方が良かった工事なども具体的に教えていただきました。
「総合的にみて何点ですか」という質問に対しては、満足点が180点で、不満点が80点で、トータルして100点とおっしゃっておられたのが印象的でした。
民家再生には、不満点もありますが、それ以上に満足できる所が多いという事でした。
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2件目の新村様のお宅は、現地再生された蔵に住まわれている方です。
職業がデザイナーということもあり、こだわりも強く、自分の想いを上手く形にしてもらえる業者選びに、かなり苦労されたとおっしゃられていました。
最終的には、目を閉じてタウンページを指差した所で決められたとか・・・。
業者さんとの試行錯誤を重ね、思った以上の空間に仕上がったと満足されておられました。
また、諏訪湖周辺の伝統的な板倉に暮らすことができ、今では残し続けてこられたご先祖様にも感謝をしているとおっしゃっていました。
古民家は、隙間や木のねじれなど、完璧ではないですが、自分自身も完璧な人間ではないので安心できますとおっしゃられたのが印象的でした。
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今回2方の、暮らしを見学させていただき、それぞれが自分の住まいと向き合いながら暮らされていると感じました。
不満な所は何かを探しに行ったつもりが、満足している所が圧倒的に多いので、船坂さんが言われたように、トータルで100点になれば良いとも思って帰りました。