2011.05.23
「栄村震災被害建物の修復・建て起こし説明会」
5月22日(日)に栄村役場において、NPO法人日本民家再生協会主催の「震災被害建物の修復・建て起こし説明会」に参加してきました。
日本民家再生協会では、柱が傾いていたり変形した建物でも、修復・再生できる可能性もあるということを、住人の方に知って頂こうと取り組みました。
応急危険度判定により、特に赤紙(危険判定)と判定された方や全壊と判定された方の中には、家を壊さなければいけないと思われている方が多くおられるからです。
応急危険度判定は、地震直後余震等による二次災害を防ぐために、判定されているものですので、赤紙(危険判定)だからといって、壊さなければいけないという訳ではありません。
説明会では10名の方から相談を受け、日本民家再生協会の技術部会の方々と日本曳屋協会のメンバーとNPO伝統木造の会の方と我々信州民家の会(日本民家再生協会)で相談対応させて頂きました。
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午後からは3グループに分け、民家調査を行いました。私も2件見させて頂きました。
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2件とも、この地域に多く見られる、せがい造りの民家と中門造りの立派な民家でした。
2件とも赤紙(危険判定)の民家でした。
柱が折れて、抜けています。
沈下による傾きは無いかを調べています。
小屋組み確認。
鉄筋の入っていないコンクリートが、割れていました。
沈下により、建物全体が開き、隙間ができています。
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今回は、地震や地盤沈下による建物の傾きやレベル・構造体の損傷を確認し、それぞれの修復方法を判断してきました。
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最初は、全て壊さなければいけないと思っておられた方も、今回の相談会により、修復も可能という選択が増え、色々検討できると言って頂きました。
今後も少しでもお役に立てるよう取り組んでいきたいと思います。